maho nazo
まほらバトル必勝法
 なんかこう書くとパチンコとか競馬の本みたいな感じがしますが気にせずに進めましょう。

 まほらば5巻のおまけとして掲載されているのが、これから検証する「まほらバトル」です。攻撃力やHPを設定し、さいころを振って相手のHPを減らしていくゲームです。今回は5巻を持っているという前提で話を進めますので、ルールを詳しく説明しませんのでご了承を。


 それでは、まずそれぞれのキャラが勝つ確率を検証していきましょう。


 まず、二人が1回づつダイスを振ることを「1ターン」とします。そして、あるターン数までに決着がつく確率が95%以上だったとき、そのようなターン数のうち最小のものを「決着ターン」とします。
 以下の結果は、決着ターンまでに勝つ確率と負ける確率を表しています。(定義から、勝ち率と負け率の合計は95%以上100%以下です)
 これらは青文字のキャラが先攻です。数字は「先攻キャラの勝ち率−負け率」となっています。カッコ内の数字は決着ターンです。


白鳥隆士
白:(11)51.0-44.1梢:(10)47.2-48.1桃:(10)51.0-45.6朝:(22)69.5-29.5
夜:(7)52.1-44.3珠:(9)45.8-49.5灰:(29)93.6-2.8部:(18)65.1-31.0
蒼葉梢
白:(10)56.1-39.2梢:(9)52.2-43.1桃:(9)56.6-40.9朝:(19)67.4-27.8
夜:(6)58.2-38.1珠:(9)49.3-48.4灰:(18)93.5-2.8部:(15)66.2-30.1
桃乃恵
白:(10)54.9-41.7梢:(9)52.0-45.5桃:(8)56.4-39.6朝:(18)64.1-31.5
夜:(5)59.7-38.2珠:(8)54.9-43.1灰:(14)95.3-1.7部:(14)61.9-34.8
黒崎朝美
白:(22)32.4-62.6梢:(19)31.4-63.9桃:(18)35.8-59.8朝:(70)48.0-47.0
夜:(10)29.4-66.0珠:(16)33.9-61.9灰:(36)93.4-1.7部:(48)42.5-52.9
黒崎沙夜子
白:(7)53.0-43.4梢:(6)47.8-48.5桃:(5)48.2-49.7朝:(10)70.9-24.5
夜:(9)52.5-43.7珠:(5)47.2-50.2灰:(14)48.6-48.3部:(8)62.6-34.9
茶ノ畑珠実
白:(9)59.1-36.3梢:(9)60.1-37.6桃:(8)59.8-38.3朝:(16)66.7-29.2
夜:(5)60.3-37.1珠:(8)58.1-40.5灰:(14)94.0-2.8部:(12)62.4-32.4
灰原由起夫&流星ジョニー
白:(20)3.5-92.9梢:(18)3.7-92.5桃:(14)2.8-94.2朝:(36)1.9-93.2
夜:(14)53.5-43.3珠:(14)4.7-92.1灰:(35)50.4-46.0部:(23)0.6-94.7
オカルト研究部部長
白:(18)35.2-60.9梢:(15)35.5-60.9桃:(14)42.4-54.2朝:(48)54.4-40.9
夜:(8)41.9-55.6珠:(12)41.5-54.3灰:(23)94.8-0.4部:(33)49.1-46.5

 イノセント・カオスさんに確率を出していただきました。ありがとうございます。

 このままでは少し分かりにくいので、全体の平均を出してみました。

白鳥隆士(14.5)
先攻勝敗率59.4-36.9
後攻勝敗率52.6-43.2
蒼葉梢(11.9)
先攻勝敗率62.4-33.8
後攻勝敗率55.0-41.2
桃乃恵(10.8)
先攻勝敗率62.4-34.5
後攻勝敗率52.8-44.1
黒崎朝美(30.0)
先攻勝敗率43.4-52.0
後攻勝敗率40.5-55.4
黒崎沙夜子(8.0)
先攻勝敗率53.9-42.9
後攻勝敗率45.8-51.0
茶ノ畑珠実(10.1)
先攻勝敗率65.1-31.8
後攻勝敗率55.0-41.9
灰原由起夫(21.6)
先攻勝敗率15.1-81.1
後攻勝敗率13.7-83.0
部長(21.4)
先攻勝敗率49.4-46.7
後攻勝敗率44.7-51.3

 ( )は平均決着ターンで、先攻でも後攻でも同じです。


 バラさんが最弱であるのは一目瞭然です(涙)。まともに戦えるのは沙夜子さんとバラさん同キャラのときだけです。特に部長に勝つのは奇跡に近いでしょう。
 また、朝美ちゃん、部長もいまいちな感じです。沙夜子さんも、1ターンキルが使えるものの勝率はそれほどでもありません。
 このキャラの中で強いのは梢ちゃん、桃さん、珠ちゃんということになるでしょうか。この3キャラに共通するのは攻撃に多くのポイントを割いているという事です。やはり攻撃的なキャラクターがこのゲームでは強いようです。回復は少しあればそれで十分です。むしろいらないくらいかもしれません。

 しかし爆弾キャラである沙夜子さんも攻撃に相当ポイントを割いています。むしろこれでどうして勝てないかを検討する必要があります。
 爆弾キャラとは、1つの目にすべて(あるいは大部分)の攻撃力を集中させるキャラのことを指します。爆弾キャラの利点に、1ターンで勝負を決められるというものがあります。例えば桃さんが沙夜子さんを倒そうとする場合、最短でも3ターンかかります。もし沙夜子さんが先攻であれば、3ターン使って1を出せる確率(つまり3ターンまでに勝つ確率)は42%になります。しかし沙夜子さんはHPがあまりに少ないために、1の目が出るまでに倒されてしまいます。例えば梢ちゃんと対戦すれば、最短で2ターンで倒されてしまいます。この対戦で沙夜子さんが後攻なら、1回しかさいころを振る機会がありません。つまり、HPをもう少し多くして攻撃力を落とせば沙夜子さんの勝率は上がるはずです。逆にいえば、攻撃力の弱い朝美ちゃんや部長に対して勝率がいいのは、HPを削られにくく、さいころを振る機会が多くなるからです。

 ただし、爆弾キャラにも弱点があります。
 1つは同じように爆弾キャラに当たった場合。これは先攻が取れなければ不利になります。打開策はありません。ちなみに爆弾キャラ同士の勝率は決着ターンが9ターンで、先攻のキャラが勝つ確率が52.5%で、後攻のキャラが勝つ確率が43.7%となっています。
 もう1つ重要なのは、集中した攻撃力よりも相手のHPが大きかった場合です。沙夜子さん対バラさんは極端な気もしますが、攻撃力皆無のバラさんでもほぼイーブンの状態にもっていかれます。
 HPを少なくするとさいころを振る機会が少なくなってしまい、逆に攻撃力を少なくすると1回で倒せなくなってしまいます。このバランスをどう取っていくのかが爆弾キャラの重要なポイントになります。

 それでは攻撃中心キャラを作る場合はどのようにすればいいでしょうか?

 タイプとしては色々考えられると思います。
 桃さんのように攻撃力を全体に平均的に設定し、ミスをなくすタイプ。
 梢ちゃんのようにミスはいくつかあるものの高い攻撃力を設定するタイプ。
 珠ちゃんのように、攻撃力に大小を織り交ぜるタイプ。
 それぞれに考えていきましょう。

・桃さんタイプ
 桃さんの攻撃力は−3×4、−2。回復が+2。ミスはなく、HP14です。
 このキャラの強みは、確率にあまり左右されない点にあります。例えばすべての目を−3とし、HP12のキャラを作った場合、沙夜子さんを3ターンで確実に倒すことが出来ます。ただし、逆にいえば3ターン以下で倒す術はありません。確実に倒せる分、爆弾型のキャラの1ターンキルあるいは2ターンキルには対応が間に合わないという可能性があるのです。ナイフでちまちま攻撃していても爆弾が爆発してしまえばそれで終わりなのです。博打は嫌いだという方はこのタイプがいいでしょう。運不運がなく何ターン目に倒せるか相手のHPを見れば分かってしまうのでゲーム性がなくなってしまうというのが欠点でしょうか?

・梢ちゃんタイプ
 梢ちゃんの攻撃力は−4、−5、−5。回復が+1、+2。ミスが1つでHP13です。
 このタイプの場合、小型爆弾と言えばいいのでしょうか、一撃一撃はそれなりに大きいですが、よほどでないと一撃ではしとめられません。例えば3回攻撃できれば相手を倒せると仮定します。すると、6ターンで65%で相手を倒すことが出来ます(相手の反撃・回復はないものとして)。しかし、爆弾キャラが6ターンで相手を倒す確率は67%です(同様に反撃・回復は考えない。また、一撃で倒せるものとする)。小型であるが故に、始めの何ターンかは爆弾キャラに引けを取ります。相手のHPが大きくなればなるほどその傾向が顕著になります。
 回復をなくして攻撃力に注いだほうがいいのかもしれません。攻撃力を分散する場合、3つの目か4つの目にしたほうがよいでしょう。2つにしても大型爆弾とも小型爆弾ともいえない感じになると思うので。

・珠ちゃんタイプ
 珠ちゃんの攻撃力は−5、−4、−2×3。ミスが1つでHPが15です。このタイプは桃さんタイプと梢ちゃんタイプの折衷案とも言えます。小型爆弾を抱えながらも、ちまちま削ることも忘れない、そんなタイプです。しかしあくまで削りはおまけ、爆弾が1回か2回爆発しないとやはり勝利はおぼつきません。しかし一番ゲーム性をもち、なおかつ勝利しやすいという点で、「tender blue」ではこのタイプを推奨します。もちろん、爆弾型もお薦めではありますが……。しかし爆弾キャラ対爆弾キャラという対戦はいまいちかなぁと思います。


 ここで、それぞれのキャラが、何ターンで何ダメージを、どの程度の確率で与えられるかを算出してみました。イノセント・カオスさんに出していただいた確率とは違って、対戦相手のことは考慮に入れていません。純粋にさいころを振って、どの程度ダメージを与えられるかということを算出しています。
 グラフはそれぞれ、X軸がダメージ、Y軸がターン数を表しています。要するに、あるダメージを、何ターンで与えられるかということを示しています。グラフの「〜%」は、そのダメージを与えられる確率を示しています。それでは表をご覧ください。グラフの見方として、より低い場所にある方がダメージを早く与えやすいということを示しています。






 ご覧のように、確率を高くしていくほど、梢ちゃんの期待ターン数が増加し、珠ちゃんや桃さんと離されていくのが分かると思います。沙夜子さんのデータも参考に載せてみました。一発を目指すキャラであればあるほど(あるいは攻撃力が少ない場合もこのようになるでしょうが)確実にダメージを与えられると思われる95%を基準にすると時間がかかります。
 もちろん、確率はあくまで確率です。それに、梢ちゃんや沙夜子さんは、運さえよければ一瞬で勝負をつけられるのです。確実なのがいいか、ギャンブルがいいのかは人それぞれでしょう。
 いろいろ試して最強キャラを見つけ出してください。

 例えば珠ちゃんタイプだったらこんな感じでしょうか?

赤坂早紀 HP14
1:グリグリ攻撃 −3  2:鉄拳 −4
3:ブチ殺す! −6  4:酒買って来い −1
5:ミス 0  6:アタシの酒が飲めないのか? −2


 また、爆弾キャラの攻撃力は16〜20が適当でしょう。常識的に考えて、HPを20以上にするキャラは、爆弾タイプ以外には断然弱いのです。攻撃が貧弱になり、先に倒されてしまうでしょう。そのため、HPは大体14〜18くらいに設定されるはずです。爆弾キャラを倒すためだけのキャラでない限りは。
 爆弾キャラはできるだけさいころを振る機会を多くしなければ勝てません。HP8ではそれがままならないのです。
 例えばこんな感じでしょうか?

緑川千百合 HP11
1:着せ替え −19  残りはミス

 ただし、HP20以上のキャラに当たった場合の勝率はかなり下がります。数値の駆け引きがかなり重要になってきます。
 あるいは、爆弾キャラ対策キャラというのも考えられます。HPが攻撃力以下ならHPはいくつでも一緒なのです。つまり、爆弾処理キャラとして適当なのは、こんなキャラです。

金沢魚子 HP1
1:突然タックル −7  2:天国地獄攻撃 −5
3:すりすり −5  4:くりくり −4
5:つやつや −4  6:終わりなき質問 −4

 爆弾に爆弾で対抗しても意味がありませんし、HPを増やして対抗しても勝率はそこまであがりません。なのでここは開きなおり、HPを1にして残りをすべて攻撃に回すのが有効です。ただし、攻撃を1点に集中している完全な爆弾タイプでないかぎり、ほぼ勝てないでしょうが……。


 ちなみに勝率です。右側のキャラが先攻です。
 (決着ターン)右側キャラの勝率−左側キャラの勝率で表示されています。

早紀vs千百合
(6)48.8-46.9
千百合vs早紀
(6)55.0-40.7
魚子vs千百合
(3)73.7-26.3
千百合vs魚子
(3)38.6-61.4

 やはり先攻を取った爆弾キャラは強いです。ちなみに魚子vs千百合においては、3ターンで必ず決着がつきます。封殺ですな。

 いろいろ考えてきましたが、まあだいたいこんな感じで考えていってもらえばそれなりなキャラが出来るのではないかと思います。どんなに強いキャラが出来たとしても、そのキャラを倒すためだけのキャラも作れるので、完全無敵というキャラを作るのは難しいかなぁと感じました。

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