maho nazo
沙夜子さんの年齢を考える
 やる気も生きる気もほとんどゼロな生き物、それが黒崎沙夜子という生物である。(Byドクピン)
 そしてその本人の自己紹介は以下の通りである。
「…黒崎沙夜子…、…フリーター…、…年齢ナイショ…、…無趣味…」(どよん……)

 ……これでは何も分からない。
 しかし数少ない手がかりから年齢をある程度推測してみることにした。


 まず彼女の娘、黒崎朝美の生い立ちから整理してみよう。これらはすべて第11話「きずな」に詳しく書かれている。
 娘と言っても、実は朝美ちゃんと沙夜子の間に血縁関係はない。
 沙夜子さんにとって朝美ちゃんは、夫の連れ子である。朝美ちゃんの生みの母親は、朝美ちゃんを産んですぐに他界してしまった。そして残された夫は男手一つで朝美ちゃんを育てていたが、朝美ちゃんが3歳のときに沙夜子さんと結婚したのだ。夫側からすれば再婚ということになる。

 結婚は女性は16歳以上でないとできない上に、未成年者の場合は両親の合意が必要なのである。ということは、20歳以上で結婚したと考えられなくもない。なぜなら沙夜子さんと夫は駆け落ち同然で結婚したのだから、両親の合意があるはずがないのだ。
 しかし、朝美ちゃんの回想シーンで若かりし頃の沙夜子さんは学生服のようなものを着ている。胸に校章のようなものもあり、学生服で間違いないだろう。ということは沙夜子さんが駆け落ちしたときは学生だったということになる。制服があるのだから高校生だろう。制服のある大学とか、高校より上の学校はそうそうないと思われる。つまり、先の「結婚は20歳以上で」という条件を加えると20歳以上で学生だったということになってしまう……ありえるだろうか。

 前提が脆いことは承知している。未成年の結婚に関して、親権がどのように関わってくるのか知識がないので僕にはよく分からない。夫の方が孤児院の出であり、親権者がいない、あるいは孤児院の院長先生のような人が親権者なのかもしれないので、その人が合意すれば何とかなるのかもしれないという可能性も残る。
 というわけで、沙夜子さんが結婚したときには高校生であり、16歳から18歳の間であったという説をとることにする。ちなみにそういう経緯から、黒崎という名字は夫の方で、沙夜子さんの名字は別にあったのではないかと思われる。もっとも、沙夜子さんが黒髪であることから黒崎という苗字は沙夜子さん側である可能性は捨てきれないのも事実である。

 そして結婚した沙夜子さんだったが、結婚してすぐに夫が事故で亡くなってしまう。そのとき朝美ちゃんが3歳だったと言っている。今現在朝美ちゃんは12歳である。つまり9年が経過したことになる。

 朝美ちゃんの誕生日が6月26日、沙夜子さんの誕生日が10月17日である。
 朝美ちゃんは第3話「大切な場所」で「12歳、中学1年」と自己紹介している。そして第3巻のあらすじ天国でも12歳と紹介されている。つまり、今回参考にした第11話「きずな」(第2巻収録)は6月26日以前の話である。誕生日を迎えれば13歳になってしまうのだから。
 また、「私がちょうど3歳になったときに結婚した」と朝美ちゃんが言っていることから、結婚記念日は6月26日より以降で、1,2ヶ月以内であろう。何ヶ月以上もたってちょうどとは言わないだろうし、近くであると考えていい。となると、朝美ちゃんが3歳になった日、沙夜子さんは16歳以上であったと考えられる。つまり、朝美ちゃんの誕生日の前である第11話の時点では二人の年齢差は最低でも14歳あることになる。


 以上より、沙夜子さんは第11話時点で最低でも26歳であることがわかり、だいたい26〜28歳であろうと推測される。
 結婚が20歳以上で自由にできる、という状態でなければ沙夜子さんが結婚できなかった場合、最低でも30歳ということになる、ということは付け加えておく。

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