maho nazo
それぞれのキャラは鳴滝荘に何年住んでいるのか?
 はっきり言って特定は無理でしょう。あまり過去に関することは多く書かれていません。それでも想像を張り巡らせて考えていくことにします。


 まず隆士くんがやってきたのが4月、おそらく中旬以降だと思われます。まず、第1話「その病気」の梢ちゃんの部屋のカレンダーから4月であることが分かります。また、1話から7話までは連続した日の話が続いており、第5話「ネガポジ」で、朝美ちゃんが「今月も大赤だ」と言っていることから、第5話の時点で月末であることが分かります。すなわち、第1話の時点も月末からそう遠くないと推測されます。 また、19話の時点で梢ちゃんと珠実ちゃんの通う学校の制服が夏服になっています。「今日から夏服になったんですよ」「もう6月だもんね」という会話からこの日は6月1日〜3日であると思われます。1日が日曜日だったら2日からですから、1日であるとは限りません。ということで、18話ころまでは5月であったと思われます。

 というわけで、隆士くんの在荘期間は約2ヶ月ということになります。


 次は桃さんです。彼女は恐らく1年2ヶ月といったところではないでしょうか。
 桃さんは大学2年生です。恐らく大学進学にあたって上京し、鳴滝荘にやってきたのではないでしょうか。第20話「広い世界の中で」において、「今年もやってまいりました!! 第2回ドキッ!? 鳴滝荘水泳大会ィィ!! 残念ながらポロリはありません」という発言があります。要するに去年もあったという事です、そして去年が第1回でプールにいっているということが他のキャラの発言から分かります。大体こんな企画を立てるのは桃さんくらいなので間違いありません。桃さんが高校生のときからいたのなら、もう4,5回くらいになっているはずです。
 そう考えると「キチキチ王様争奪グレイトバトル」はこれまでに13回行われたわけですが、約月一回のペースで行われていることになります。


 他のキャラはちょっと判断の材料が少なすぎるのでよく分かりません。

 現在高校二年の珠実ちゃんですが、第20回の第2回水泳大会で「またあの至福の時が」と梢ちゃんの水着姿に思いを馳せていました。要するに去年もいたということになります。また、第14話「あの子」において梢ちゃんと同じクラスになれてよかったと思っていることから、去年は違うクラスであったと思われます。同じであったら、去年も体育の時間に体操服姿を見ているはずなのであそこまで感慨深くは感じないでしょう。あるいは、セリフに「また」みたいな言葉がつくように思います。それはさておき、珠実ちゃんは高校一年の時から鳴滝荘で生活しているわけですが、それより以前、つまり中学生のときからとなると微妙です。彼女の両親の存在は明らかになっていませんが、もし親などがいる場合は中学生なのに一人暮らしをさせるとはあまり思えません。そう考えると、桃さんと同じく1年2ヶ月説が有力です。


 次に、梢ちゃんですが、第3話の「大切な場所」において、「私はここに長く住んでいる」「私をかわいがってくれた亡祖父(おじいさん)から受け継いだ」と鳴滝荘について話しています。また、10年以上前に隆士くんは鳴滝荘を訪れているようですが、そのときはお葬式のために両親に連れて行かれたといった感じだったのでしょう。そのお葬式は、曾祖父さんのお葬式だったと思われます。第1話「その病気」において、梢ちゃんがそのとき隆士くんと会ったこと、曾祖父さんが亡くなって隆士くんの家とは疎遠になったことを話しています。
 まあつまり、ずっと前から梢ちゃんは鳴滝荘にいることになります。正確にいつからとまでは分かりませんが。


 次に黒崎親子です。彼女たちの過去は「沙夜子さんの年齢を考える」の回で触れましたが、9年前に駆け落ち同様に結婚したということが分かっています。その駆け落ちの際に上京し、鳴滝荘に住み始めたというのが考えられます。あるいは、始めは同じ東京でも別の場所に暮らしていたのかもしれませんが、夫が亡くなったことで少しでも家計を楽にするために鳴滝荘に引っ越してきたのかもしれません。いずれにせよ、駆け落ちという状況から貧乏街道一直線であることは間違いなく、そうそう何度も引越しができるとは考えられません。
 ということで9年前から黒崎親子は暮らしていると推測します。


 最後に灰原さんですが……これがまったくもって不明です。推理の手がかりすらありません。
 今後、バラさんメインの回とかに期待します。あるのか……。


・追記(03.06.10)
 第27話「熱」で珠実ちゃんの過去の話が出ており、ラストシーンで珠実ちゃんが親元を離れて鳴滝荘に住むことになるシーンがあったので、それを元に珠実ちゃんの入居時期を考えます。

 珠実ちゃんが、5巻終了時点で(おそらく27話か28話までが5巻)16才、朝美ちゃんが誕生日を越えているので13才。また、朝美ちゃんが鳴滝荘にいつやってきたかは不明ですが、父親と死別したのは9〜10年前。珠実ちゃんと梢ちゃんが出会ったのは小学校4年生のときで当時9才。つまり7年前ということになります。

 さて、状況整理が終わったところで本題です。
 梢ちゃんと出会い、鳴滝荘に入居したのは、おそらく出会いから3年後の中学入学時とするのが一番自然ではなかろうかと思います。珠実ちゃんの両親が、まだ小学生の時点で親元を離れさせるかどうかが疑問ですので。
 また、梢ちゃんが小学生のときから大家をしているのかと言われるとこれまた疑問です。中学生の大家というのも現実味はないですが。
 しかし、この説をやや否定するのが黒崎親子なのです。
 珠実ちゃんと梢ちゃんの中学入学は4年半前になります。このとき朝美ちゃんは9才です。しかし朝美ちゃんが9才なのかどうかいまいち確証が持てません。また、沙夜子さんの髪もそこまで伸びきっていないように思えます。人の髪が1年でどれくらい伸びるのかということが分かれば、沙夜子さんの髪を計って年月を推測することができるかもしれませんが。

 今のところは、珠実ちゃんは中学入学と当時に入居ということにしておきます。珠実ちゃん入居時の住人は黒崎親子とバラさんだけです。


・追記2(03.11.30)
 6巻に収録される第30話、大事(前編)にて沙夜子さんの過去の経歴をタチバナさんが報告する部分がありましたので、それを元に黒崎親子の住居期間を推定したいと思います。

 タチバナさんの報告は以下の通りです。
『お嬢様(沙夜子さん)は黒崎(沙夜子さんの駆け落ち相手)の死後、住居・職を転々とされています。一所に留まっている期間は住居・職とともに短かったようですが、数年前からは鳴滝荘というアパートで内職をしながら暮らしておられたようです』

 ということで、これまで推測してきた9年前というのはどうやら違うようです。職を転々としたというのは、まあ長続きしなかったのでしょう。沙夜子さんがてきぱきと仕事をこなす様子なんて想像できませんし。状況が状況だけに、とても定職にはつけなかったでしょう。
 では、アルバイトから内職に切り替えた理由は何なのでしょう。おそらくは、朝美ちゃんが内職を手伝えるようになったからと考えます。あるいは、朝美ちゃんを小学校に入れなければならなくなり、住居を転々と出来なくなったということも影響しているでしょう。そう考えると、鳴滝荘入居は朝美ちゃんが6才になってからだと推定できます。つまり白鳥君入居から6年前ということです。


 このように推理してきましたが、相変わらずバラさんについては不明です。34話のバラさんはかっこよかったのですが……。まあでも現在の鳴滝荘の住人の中では一番長く暮らしているのだろうと思います。



・6巻終了時、推定居住期間
白鳥隆士 9ヶ月
桃乃恵 1年9ヶ月
茶ノ畑珠実 4年9ヶ月
黒崎親子 6年9ヶ月
灰原由起夫 少なくとも7年
蒼葉梢 生まれたときから?



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